住み替えをするには今の物件がいくらで売却できるかが最重要
住宅の買い替え(住み替え)を成功させるための絶対条件は、新居の選定ではなく、「現在の所有物件がいくらで確実にキャッシュ化できるか」という正確な資金調達額の把握にあります。
多くの個人が犯す最大のミスは、購入先行でプロジェクトを進め、最終的に現在の家を相場より低い価格で業者に買い叩かれる、あるいは売り急ぐことで数百万〜一千万円近い売却益を取り損ねることです。不動産取引は1対1の相対取引(あいたいとりひき)であり、市場には常に情報の歪みが存在します。
■ 1社査定に潜む「囲い込み」のリスク
地元の馴染みの不動産会社や、大手1社だけに査定を依頼することは極めて危険です。不動産業界には、自社で売主と買主の両方から手数料を得るために、物件情報を市場に公開しない「囲い込み(両手仲介の狙い)」という構造的なリスクが未だに存在します。これにより、本来であればより高値で買ってくれたはずの買い手の機会を失うことになります。
■複数社査定による「机上データの補正」
適正な市場価値をあぶり出すためには、最低でも3〜6社の異なる視点から査定価格を提示させ、その根拠(周辺の過去の成約事例や成約単価)を比較検討する必要があります。
- 大手仲介会社: 広範な顧客ネットワークとブランド力による、早期売却の可能性
- エリア特化型会社: 地元のピンポイントな実需層の動向や、地域の特異性を反映した査定
これらを横並びで比較することで初めて、単なる「希望的観測の価格」ではなく、「3ヶ月以内に成約可能な現実的ライン」が算出されます。
現在は、ウェブ上で物件の基本情報を一度入力するだけで、これらの複数社に対して同時に、かつ机上(非対面)での査定を依頼できるインフラが整っています。まずは客観的な数字を手に入れ、不確定要素を排除することが、住み替え戦略の第一歩となります。
複数社の比較を行う場合は、無料の一括査定サイトをつかうのが便利です。その中で最も有名で安心なのは「イエウール」だと思います。特にイエウールはしつこい勧誘などもなく(そういう業者は排除される仕組みになっている)、非常によいと思います。無料ですので一度試してみることをお勧めします。

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